まくら投げインストラクターの日々

全日本まくら投げ大会の人です。

まくら投げに「正式なルール」があるって知ってた?

全日本まくら投げ大会...どこかで聞いたことありませんか...
実はまくら投げってスポーツになっていて、年に1度「まくら投げ日本一」を決める大会が静岡県伊東市の体育館で開催されているんです...。
 
私、そのインストラクターをしています。大塚です。
この機会にどうぞ、よろしく。


まくら投げにはルールがある!

詳しいことは、こちらを見てください。

全日本まくら投げ大会(公式)


最近だと日本一のピローファイターになるために600人くらい集まって枕を投げている何事が知れない一大イベントになっているのですが、とはいえ、まだまだ知名度も低いので、こうして地道にブログを書いて普及活動をしています。

先にルールの説明しましょうかね。

まずは、イメージがつきやすいようにコートをお見せします。

 

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この上で枕が飛び交う

 

40帖の畳が図の様に並べられておりまして、それぞれのフィールドに枕が5個ずつ。計10個のまくらを投げ合います。ちなみに、左右の灰色の四角は敷布団でございます。

基本ルールは
① 6〜8人でチームを組んで参加する
② 4つのポジション(大将・リベロ・アタッカー・サポーター)を決める
③ 枕が当たったら後方の布団へ戻って「就寝」する
④ 2分1セットの3セットマッチ
⑤ 「先生が来たぞ〜」コールで時間を止めて、枕を回収できる。
⑥ 試合終了後、フィールドに多くの選手が残っているか、相手大将を倒したら勝ち

 

ざっくり言えば、こんな感じです。一つずつ解説していきましょう。

メンバーのポジションを決める

どんなスポーツにも大体ありますよね、ポジション。
まくら投げの場合は

1,  当てられたら即負けの大将1名
2,  相手の枕を布団でガードするリベロ1名
3,  相手に枕を投げて就寝させるアタッカー3名
4,  フィールド外に出た枕を回収して戻すサポーター1〜3名

が必要となります。

 

大将はフィールドの中の布団からスタート。それ以外の選手はフィールド後方の布団に寝た状態からスタートします。

試合が始まったら、リベロは最前線までいって枕をガード。試合終了30秒前(リベロ終了前)まで無敵です。


アタッカーはひたすらに枕を投げて相手に当てたり、時には大将を守ったり(タンクアタッカー)します。

 

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リベロはこんな感じで布団持ってます

 

アタッカーが3人いることも重要で、誰がどのあたりから攻めるのか、利き手によってどっちサイドから投げるのか等、戦略性がかなりあります。

 

勝つための条件・就寝しないといけない時

続いては、「どうしたら勝てるのか」についてお話しましょうね。
先述の通り、相手の大将やアタッカー諸々を就寝させていくというお話なのですが、全日本まくら投げ大会には「生き残るには、ただ避けるのみ」という格言がありまして、「キャッチ禁止」「枕を枕でハタキ落とすの禁止」です。

 

空中で投げられた枕同士が偶然ぶつかる「かち合い枕」は認められていますが、故意に撃墜するのはダメです。

 

それからもう一つ「フィールドの場外に出ること」も厳しく就寝判定を取られます。こちらをご覧ください。

 


この様に足が出てしまうと、その場で就寝となります。

枕の弾道は読み易いので、落ち着いて相手を見ていれば女性でも最後まで残ることも出来ますよ!ちなみに2019年2月の全国大会では中学1年生5人と大人3人のチームが日本一になっているので体格や力も関係ありません!

 

そして、重要なのが試合終了時間残り30秒。
この時になると「リベロ終了!」のコールと共にリベロは布団を捨ててアタッカーへと転身します。フィールドの移動制限(主に大将とリベロ)もなくなり、地獄の白兵戦になります。


最後の30秒は激アツということです!

 

「先生が来たぞ〜!」コールとは?

さぁ、このまくら投げ大会の要のルール「先生が来たぞ〜!」コールについて説明しますね。

 

各試合では最大3セットまで行われるのですが、各チーム1回・1セット内にどちらか1チームのみが使えるのが「先生が来たぞ〜!」コールです。

どちらかのチームが「先生が来たぞ〜!」コールをすると、コールしたチームの大将以外は全員正座(相手チームの大将は布団に戻って就寝)しなくてはなりません。
 
10秒間、時が止まりコールをしたチームの大将は相手フィールドの枕を回収することができます。相手チームの枕を削り、大将も初期位置へ戻されるので一発逆転の大チャンスが発生します。
 
これを残り31秒とかで使うと直後にリベロ終了になるので、それが発生するとピンチですよね。そういったタイミングの読み合いも重要になってきます。

 


かなーり早足にざっくりと説明しましたが、こちらが全日本まくら投げ大会の全容です。シンプルながら、スポーツと同様に細かいレギュレーションもあって奥深いコンテンツに仕上がっております!


海外からも注目が集まっている「makuranage」をこれからも広めていきますねー!
別の機会に戦術や戦略の解説もいれていきたいと思います!

それでは、また!